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エッセンシャルオイル(Essenciaol oils) について
エッセンシャルオイルとは…芳香植物から水蒸気蒸留法(もしくは圧搾法)で
採油した揮発性の油のことをさします。
【エッセンシャルオイル(Essential Oil)】
エッセンシャルオイル(精油)は、芳香植物から水蒸気蒸留法で(または圧搾法で)抽出した揮発性の油のことで、採油方法はほかにもありますが、厳密には、精油とは水蒸気蒸留で得るエッセンスのことです。
天然香料は○○オイルと表記します。
■抽出方法について
精油にはいくつかの採油方法があります。
以下では、代表的ないくつかの採油方法について説明いたします。
採油方法 | どのような方法か | 特 徴 | 適した植物 | 備 考 |
水蒸気蒸留法 |
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加熱によって発生する高温な水蒸気(気体)を加熱源として原料に当て、必要とする高沸点物質の沸点を下げて抽出する方法。 相互に溶けあわない水と目的物質の混合液では、両社はそれぞれ単独に存在する時と同じ蒸気圧を示すので、両者の沸点圧の和が外圧と等しくなる温度で沸騰する。 精油成分の沸点は150~300℃付近のものが多いが実際の沸点よりも低温で流出分離が可能となり、高温による分解や変質を少なくすることができる。 高温の水蒸気で熱変質しやすい成分には適さない。 | ハーブ、 根茎利用の植物、 木など | water distillation、hydro diffusionなど方法がある。 前者は水に材料をいれて蒸留(直接蒸留法)後者は、水蒸気を上から下に入れる方法。 パーコレーション法も同じ。 |
圧搾法 |
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ただ皮をつぶしてとるのではなく、水を利用し、エマルジョン化(乳化)させた液体を遠心分離にかける。 種類によっていろいろな方法がある。 | 柑橘系 | 原料に機械的な圧力をかけて油をとる方法。 その昔は海綿スポンジに汁をすわせたり、とげとげのついた鉢のようなものでゴロゴロ転がしたりしていたそうだ。 大規模生産が多いので、一気に柑橘をごろごろと洗って水をかけ、がしがし圧搾しているのがyoutubeなどでもみられる。 |
溶剤抽出法 |
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有機溶剤を利用して、採油する方法。施設を見学したことがあるが、見た目は蒸留のマシンととても似ている。 最後、溶剤をとばしコンクリートをアルコールで洗って最終的にはアルコールを飛ばして残ったものがABS(アブソリュート)という。 『アブソリュートオイル』という名前になるとアブソリュートをさらに蒸留にかけたことになるので、そういった加工をしていないものの呼び方は『アブソリュート』で留める。 | 花弁、 コケ、 樹脂など | 溶剤抽出では精油にはない香りが表現できる。 ローズがその典型的な例。 抽出のしかたでこんなに香りが違うのかと思う。 ぜひお試しを。 |
超臨界抽出法(CO2抽出) |
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液体でもない気体でもない臨界点で抽出をする。 | スパイス、 柑橘、 その他 | ここのところ、超臨界抽出のオイルが出てくるようになった。 スパイス、フランキンセンス、ベンゾインのような樹脂系の抽出で「すばらしいなあ」と思う香りによく出会う。 |
その他 |
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■精油の禁忌や使用上の注意
- 直接皮膚にふれないこと(必ず希釈してください)。
- 飲用しないでください。
- 薬のように利用しないでください。
- 冷暗所でお子さまやペットの触れないところに保管してください。