コラム

フェンネル

June 00, 2016コラムカテゴリ

多年生植物。花は真夏に咲く。
いくつかの変種がある。葉のつけねが肉質に肥大する一年生のイタリア・フェンネル(F.vulgare azoricum)など。
コリアンダー、トマト、マメ科の植物の生長を阻害するといわれている。
葉と茎は夏の間ずっと摘みたてを利用できる。
種子は色づくと穂のまま取り入れて風通しのよいところにぶら下げて乾燥し、下に布をしいて熟した種子をうけとめる。
フェンネルシードは体を暖め食欲を刺激する働きがある。
新鮮な葉は刻んで使う。ヨーグルトにまぜてもよい。
葉とむいた茎はさわやかな味のサラダになり、種子はパンやケーキをやくとおいしそうな風味がつく。
種子には濃厚な油が含まれていて、ほかのセリ科のハーブと同様、体を刺激し、消化を助ける。
疲れ目や目の炎症にはひとつかみの葉を水にいれて、15分くらい煮出し、冷えてから目を湿布する。
母乳の出をよくするともいわれている。
毒蛇により咬傷、その他の毒物の解毒剤になるとみなしていた。
力、勇気を鼓舞し、若さを持続させるという説もある。

©Air Of Fragrance : Miho Yamaguchi

セイヨウナツユキソウ

June 00, 2016コラムカテゴリ

バラ科シモツケソウ属。花の香りは、アーモンドや蜂蜜ににて甘い。
葉の香りは、花とは異なりさっぱりした香りで乾燥するにしたがって刈りたての干草の香りになる。これはクマリンという物質のおかげ。
クマリンは乾燥すると干草に特有の持続性のある香りになる。
根、茎、葉など利用できる。
花が咲き始めたら、多年生の根を含め、全体を採集して乾燥する。
すべての部分に組織を収斂させる作用があり、葉の浸出液は下痢を治す。
花にはアスピリン(サリチル酸)を含み、神経過敏を静め安眠を促す。
乾燥した根50gを600mlの水で煮出してこい浸剤をつくり、収斂剤とし怪我や腫れを洗うのにつかう。
花を軟水に数時間浸し、濾して、洗顔の際に持ちいる。

©Air Of Fragrance : Miho Yamaguchi

アギ

June 00, 2016コラムカテゴリ

根、茎、葉など全体に強い悪臭がある。乾燥したやには調味料にすると非常によく効くので、ほんの少量しか用いてはいけない。
葉、茎、未熟な花は生で食べられる。
アギ樹脂(茎と根を樹脂状のやにをためて固めるもの)は、鎮静剤、除痰剤として用いられ、消化剤、緩下剤にもなる。

©Air Of Fragrance : Miho Yamaguchi

アイブライト

June 00, 2016コラムカテゴリ

ゴマノハグサ科コゴメグサ属の植物。半寄生で栄養の一部をイネ科・カヤツリグサ科植物の根に依存している。うっすらと毛で覆われている。
組織を収斂させ、痛みを和らげる作用がある。
疲れ目や目の炎症、頭痛などに効く。

©Air Of Fragrance : Miho Yamaguchi

ボーンセット

June 00, 2016コラムカテゴリ

ヒヨドリバナ属の植物。多年生の雑草。茎は毛に覆われてざらざら。
集めて乾燥するのは、葉と開花しはじめた花穂。
濃い油と苦味物質が含まれる。乾燥したものからつくったハーブティーは少量を服用すると消化不良に効き、発汗を促す。

©Air Of Fragrance : Miho Yamaguchi

ユーカリ

June 00, 2016コラムカテゴリ

オーストラリア産のユーカリは今は全世界で栽培されている。
硬い葉には半透明の油点があり、強いにおいのする油を含む。
木質のつぼみはふたがあり、おしべは束になってこれを押しのけ、姿をあらわす。
樹皮ははがれやすく、はがれると特有のまだら模様がでる。
ユーカリ油は防腐剤、殺菌剤として強力な効果を示す。
胸部に塗布すると、気管支炎や咳など胸部の病気に効き、風邪、喘息をらくにする。のどが痛むときに、温湯に数滴たらして、うがい薬にしてもよい。鼻と気管をすっきりさせるには、蒸気吸入するとよい。

©Air Of Fragrance : Miho Yamaguchi

シーホリー

June 00, 2016コラムカテゴリ

鋭いとげをもった植物。見かけはアザミににている。
葉は銀色の光沢をもち、葉脈の部分の色が薄くなっている。
多年生。根をつかって生でジャム・ゼリーの風味付けにつかう。
根には、鉄、硅素、そのほか貴重なミネラルが含まれているため、砂糖づけにして、咳止め、興奮剤、神経系強壮剤に使用された。

©Air Of Fragrance : Miho Yamaguchi

クローブ

June 00, 2016コラムカテゴリ

チョウジ貿易の中心地はザンジバルであるが、原産地はモルッカ諸島。
チョウジの木は熱帯性気候の海外付近でしか育たない。成長すると高さ9m。
葉は常緑で月桂樹ににている。
蕾を収穫し、褐色になるまで日光下で乾燥させる。
非常につよい芳香油を含むので、控えめに使用のこと。
温かみのある芳香のため、いろいろなスパイスミックスとして不可欠。
良質なクローブは、軸をおしたとき、油がでてくる。
家庭で粉末にするのはむずかしいので粉末を買うと便利。
刺激性があり、体を暖め、消化を助ける。
殺菌作用と軽い麻酔作用をもつため、葉が痛いときに噛むと痛みが和らぐ。
オレンジにクローブをはめこんでにおい玉を作ったり、粉末をポプリにつかったりする。
4、5個をフライパンで空炒りするとよい香りがして部屋の薫香によい。
英語のcloveはラテン語のclavus「釘」に由来している。

©Air Of Fragrance : Miho Yamaguchi

スギナ

June 00, 2016コラムカテゴリ

トクサの仲間は丈夫な多年生雑草で、急速にのびる根茎と浮遊性の胞子によって
ひろがり、根絶するのは極度に難しい。
春のはじめ、まず、繁殖用の茎(つくし)がでてきて、その頂端の胞子嚢で胞子がつくられる。
つづいて伸びる直立した茎は長さ約30cm、緑色の茎のほうで真夏に取り入れる。
新鮮な茎は、しぶい塩っぽい味。多量の硅素、その他のミネラル、各種のビタミンを含む。
このため、たくさんの国ぐにで貧血症の治療薬として血を濃くするのに用いられ、また強壮剤としてよく効くとされている。
1日に2回薬湯にしたものが煮出し液を小さなコップに1杯のむ。
乾燥したスギナ25gを600mlの水に2時間浸し、30分煮出して濾す。
スギナは膀胱炎などの病気によく効き、指のつめの白斑をとる。
組織を収斂させて、止血する。濃い煮出し液は園芸用に撒布するとべと病、うどんこ病、さび病その他菌類の繁殖を阻止する。

©Air Of Fragrance : Miho Yamaguchi

カルダモン

June 00, 2016コラムカテゴリ

いくつか変種があり、おのおの風味が少し異なる。
高さが3mにもなり茎から長い槍上の葉が伸びる。
種子に含まれる濃厚な揮発性の油を逃さないようにするため、
果実は未熟なうちに取り入れる。
乾燥は丸ごと十分時間をかける。
種子をかむと呼気を甘くし、消化を助け、食欲を刺激する。

©Air Of Fragrance : Miho Yamaguchi

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