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ア行

  • アイブライト

    英名:eyebright 
    学名:Euphrasia officinalis 
    科名:ゴマノハグサ科

    特徴:

    ゴマノハグサ科コゴメグサ属の植物。半寄生で栄養の一部をイネ科・カヤツリグサ科植物の根に依存している。うっすらと毛で覆われている。
    組織を収斂させ、痛みを和らげる作用がある。
    疲れ目や目の炎症、頭痛などに効く。

  • アエゴポディウム

    英名:Ground elder 
    学名:Aegopodium podagraria 
    科名:セリ科

    特徴:

    多年生。根茎は匍匐する。
    夏、うす白い根茎を取り入れて乾燥し、若葉は春のおわりに乾かす。
    春野菜として食べることができる。
    温シップをすると関節痛、リウマチ、痛風邪に効く。穏やかな鎮静作用のあるハーブ。

  • アカザ

    英名:Chenopodium species 
    学名:Chenopodium species 
    科名:アカザ科

    特徴:

    ほうれん草は栽培ビートなどすべて先駆植物のアカザやハマアカザなどが含まれる。
    アカザにはさまざまな種類がある。アカザ科の植物の花は、あまり目立たない。葉は、
    しばしば三角形で、浅裂する。

  • アギ

    英名:asafortida 
    学名:Ferula assa-foetida 
    科名:セリ科

    特徴:

    根、茎、葉など全体に強い悪臭がある。乾燥したやには調味料にすると非常によく効くので、ほんの少量しか用いてはいけない。
    葉、茎、未熟な花は生で食べられる。
    アギ樹脂(茎と根を樹脂状のやにをためて固めるもの)は、鎮静剤、除痰剤として用いられ、消化剤、緩下剤にもなる。

  • アマ

    英名:Flax 
    学名:Linum usitatissimum 
    科名:アマ科

    特徴:

    優美な一年生植物。真夏、青い花が咲く。葉は細長く、灰緑色、茎は針金状。
    種子の油は身体を暖める効果がある、以前は咳止めや風邪の治療に、また、緩下剤として用いられていた。腸に炎症をおこしたり、流産をひきおこしたりする可能性があるため、危険な薬として考えられている。
    腫れ物やできもの外用湿布薬としては今も貴重な薬である。
    打ちつぶした種子を熱湯とまぜ、少しさましてからリント布につけて患部にあてる。
    種子の煮だし液は浴湯にいれると皮膚をやわらかくする。
    家具をみがく艶出しの主成分。

  • アメリカセンナ

    英名:american senna 
    学名:Cassia marilandica 
    科名:マメ科

    特徴:

    耐寒性のある強い多年生植物。センナは緩下剤としてよく効くが、腹痛防止のため
    ほかのハーブとブレンドするとよい。葉を使うほうがベター。
    葉25gをコリアンダーの種子、もしくは生姜小匙1に600ccの熱湯で浸出させる。
    これをコップ1杯1日3回のむ。
    習慣的にもちいてはいけない。

  • アメリカマンサク

    英名:witch hazel 
    学名:Hamamelis virginiana 
    科名:マンサク科

    特徴:

    花は芳香があり、通常、秋、落葉後に咲く。
    すべての部分に強い収斂作用があるので、血止めに、また、できもの、はれもの、捻挫の薬になる。
    葉、小枝、樹皮を蒸留したエキスが市販されていて、スキントニックに、また、腫れ物を冷やし、痛みを和らげるのに用いられ、薄めた液は目の炎症を抑える。

  • アルカンナ

    英名:Alkanet 
    学名:Alkanna tinctoria 
    科名:ムラサキ科

    特徴:

    多年生。赤い染料が取れる。口紅に使われていたことも有る。

  • アンゲリカ・シルウェストリス

    英名:Wild Angelica 
    学名:Angelica sylvestris 
    科名:セリ科

    特徴:

    野生種はややピンク色を帯びた白い頭花をもつ。他のセリ科植物はその芳香、葉柄基部のふくらみ、茎の枝分かれの具合によって
    見分けられるが、セリ科植物には有毒なものもあるので、不確かな場合は使用しない。
    効能は先述のアンゼリカと同じ。

  • アンゼリカ

    英名:Angelica 
    学名:Angelica archangelica 
    科名:セリ科

    特徴:

    アンゼリカは大きく育つ植物で、生長すると2mにもなる。葉は大きく明るい緑色。
    二年性。強い芳香があり、刺激性のぴりっとした風味をもつ。
    ケーキなどのデコレーションにみられる砂糖漬で有名。
    糖分が多いので糖尿病の人は多量にとるのを控えること。
    根、茎、葉に精油が存在する。(とくに根に多い)
    刺激、消化、去痰作用があるので、貧血症、鼓腸、気管支炎や肺の病気に用いられる。
    排尿、発汗を促進する働きもある。
    この茶剤をのむとアルコールを嫌悪するようになるということで有名で、アル中の治療に使用されることもある。
    茶剤は疲れ目をすっきりさせる目薬、または皮膚を浄化する洗い薬にもなる。ハチはアンゼリカによく集まる。(豊富な蜜をとりにくる)

  • インジゴ

    英名:indigo 
    学名:Indigofera tinctoria 
    科名:マメ科

    特徴:

    有名な染色用植物。鮮やかな青色の染料を作るにはいくつかの製法があるが、いずれも発酵に関係がある。
    (※インディゴブルーという色の布などがある)

  • ウスベニタチアオイ

    英名:Marsh mallow 
    学名:Althaea offcinalis 
    科名:アオイ科

    特徴:

    海の近く、潮の干満のある河口や、潮のさす海岸の沼地に生える。
    腎臓の働きを調整し、気管支炎、そのほかの内科的炎症を癒すのに有用。
    お菓子のマシュマロはのどが痛むときにすすられたもので、根の粉末と砂糖を水に浸してつくり、ゼリーにしたものであった。

  • ウッドアベンス

    英名:wood avens 
    学名:Geum urbanum 
    科名:バラ科

    特徴:

    多年生。根は褐色で繊維に富み、芳香がある。
    葉も乾燥して使用できるが、根のほうが頻繁に用いられる。
    葉と根は両方ともタンニンを含む収斂性のあるオイルを含む。
    化粧水として使うと皮膚をさっぱりと引き締め、顔色すっきりさせるのに役立つ。
    根は、よく洗って、数日ワインに漬け込むとワインに辛口のベルモット酒ににた風味がつく。
    これは胃の不調を鎮静させる。

  • エゾネギ

    英名:Chives 
    学名:Allium schoenoprasum 
    科名:ユリ科

    特徴:

    日光はあまり必要としないが水遣りは必要。花は葉の生長を促すため、かならずつむこと。

  • オオグルマ

    英名:Elecampane 
    学名:Inula helenium 
    科名:キク科

    特徴:

    多年生植物。植えて二年目の秋、根を掘って乾燥する。根はかむと強い苦味がある。ローマ時代にはソースとして用いられ、食前、食後に塩をつけてたべ、消化を助けていた。
    根に含まれる刺激性の油は組織を収斂させ、去痰を促す働きがあり、また強い殺菌力をもつ。このため、咳、気管支炎、喘息の治療に、
    また消化剤、強壮剤として用いる。用法は乾燥した根1gを1リットルの水に一晩浸し、30分煮出し、さまして1日3回小さなコップに1杯のむ。
    にきびの洗い薬としても効果がある。
    inula は イヌリンを意味する。
    怪我を癒すハーブとして生の葉か乾燥した葉が用いられる。
    (※エッセンシャルオイルは薄いブルーです)

  • シロザ

    英名:fat hen 
    学名:Chenopodium album 
    科名:アカザ科

    特徴:

    繁殖旺盛な一年生の雑草。葉は野菜として利用される。
    鉄分、その他のミネラル、たんぱく質、ビタミンが非常に豊富。
    種子は脂肪とアルブミンを含みひいて粉末、かゆ状にできる。

カ行

  • カシア

    英名:cassia 
    学名:Cinnamomum aromaticum 
    科名:クスノキ科

    特徴:

    中国、ビルマ原産の常緑樹。亜熱帯諸国で輸出用に栽培されている。
    長い新芽から芳香ある樹皮をとる。乾燥するにつれてくるくるとまるまる。
    未熟の果実を乾燥したものはカシア蕾として市販され、乾燥した葉は
    テージ・パティという香料としてインド料理で用いられる。

  • カモミール

    英名:chamille 
    学名:Chamomilla species 
    科名:キク科

    特徴:

    さまざまな種類があるが、ローマン、ジャーマンが有名。
    基本的な性質はすこし違う。花はどちらも医療用として使うことができる。
    ジャーマンのほうが薬として用いられることが多い。
    これはジャーマン種に含まれる油のほうが濃く、辛味が少ないため。
    ローマ種は葉がもつれ合ってマット状になるので芝生にすると香りが楽しめる。
    Chamaemelum nobile (ローマンカモミール)は多年生草本で匍匐する。
    葉は強い芳香をもち、細かく分かれている。花は初夏から開く。
    密に茂った快適な芝生を作るには、花はすべて摘み取り、
    ばらばらになるのを防ぐ。
    野生のカモミールは、一年生の植物のジャーマン種のほうで、ヨーロッパに自生する。
    花はこんもりともりあがり、中心部からたれさがる。
    ローマンもジャーマンも強い芳香のある油を有し、とくに花に含まれる油は効力が強い。
    怪我や病気をいやし、体をあたため、消化を促進する。
    乾燥した花弁の有名な使い方はハーブティー。鎮静作用があり、神経を安定させる。
    月経を促す働きもある。鎮静効果は浸出液の蒸気を吸入したときにおこる。
    濃い浸出液で皮膚を蒸すと皮膚が消毒させる。
    風呂の湯に濃い浸出液あるいは煮出し液をくわえると、体をくつろがせる。
    種種の炎症、膿瘍、リウマチには、花を布につつみ、
    熱湯に10分つけて、温湿布として当てるとよい。
    新鮮な花をつぶし、無味無臭のさらっとした油につけて
    そのまま日当たりのよい暖かい場所に放置する。
    このオイルはお風呂にいれたり洗顔水に加えたり、
    関節の痛みにぬったりする。
    金髪の人は浸出液をリンスにするとよい。
    カモミールは菜園に植えると、まわりに生えている植物を元気にする。

  • カラシ

    英名:mustaed 
    学名:Brassica nigra 
    科名:アブラナ科

    特徴:

    刺激性が強く辛子油と硫黄を含む。(シルバーを変色させる)
    刺激、興奮作用があり、吐き気を催させる。湿布をすると皮膚に血流が流れて患部をらくにする。
    いった種子に熱い湯を注いで足をひたすと疲れをらくにする薬湯になる。

  • カルダモン

    英名:cardamon 
    学名:Elettaria cardamomum 
    科名:ショウガ科

    特徴:

    いくつか変種があり、おのおの風味が少し異なる。
    高さが3mにもなり茎から長い槍上の葉が伸びる。
    種子に含まれる濃厚な揮発性の油を逃さないようにするため、
    果実は未熟なうちに取り入れる。
    乾燥は丸ごと十分時間をかける。
    種子をかむと呼気を甘くし、消化を助け、食欲を刺激する。

  • カンゾウ

    英名:kiquorice 
    学名:Glycyrrguza glabra 
    科名:マメ科

    特徴:

    多年生草本。葉は羽状複葉で、小葉は就眠運動を行い、毎夕、葉をたたんでしなだれる。
    地下茎と根をつぶして汁を絞り取り、棒状に固める。
    これが、黒光りのする市販の棒カンゾウである。
    お菓子として食べられるほか、飲料の味付けに用いる。
    薬用としては、咳、風邪、のどの痛み、気管支炎を鎮静し、緩下剤として働く。
    カンゾウは糖尿病の人がとっても安全な甘味料。

  • カーネーション

    英名:clove carnation 
    学名:Dianthus caryophyllus 
    科名:ナデシコ科

    特徴:

    一年生植物。葉は細く青みを帯びたグレイ。
    花弁は食品,飲料の風味付けに用いるが,苦味のある根は捨てる。
    花弁は砂糖,シロップ,ビネガーにつけて保存され,「心臓の負担を軽くする」
    強壮飲料として用いられた。束ねて花の冠にし,結婚式は戴冠式(コロネーション)
    で使用された。「カーネーション」の名前はここからきていると考えられる。
    (※クローブカーネーションという英名より,この香りがクローブの成分,オイゲノールの
    香りを含むからである)

  • キバナノカワラマツバ

    英名:lady’s bedstraw 
    学名:Galium verum 
    科名:アカネ科

    特徴:

    ミルクを凝固させる働きがあることを表した名前がたくさんある。
    傷薬になるハーブ。排尿を促す。薬湯は、皮膚の痛みを和らげる洗い薬になる。
    甘いクマリンの香りがする。

  • キンセンカ

    英名:marygold 
    学名:Calendula officinalis 
    科名:キク科

    特徴:

    約25センチくらいまで成長する。
    花は開き始めのときにあつめて日陰干をして、色を保存。
    サフランのように米飯、ケーキ、プリンなどを黄色く彩る。
    花弁の浸出液は1回に大さじ1のむと心を精神を元気にする。
    花を葉の粘液は肌のつやをよくするのに非常に有用。
    怪我をいやし、痛みを和らげる。

  • ギンバイカ

    英名:mytle 
    学名:Myrtus comkmunis 
    科名:フトモモ科

    特徴:

    葉は芳香をもち、光沢がある。花は初夏クリーム色でおしべが突出する。
    液果は黒。乾燥した花はポプリに使う。
    葉と液果は詰め物料理に使用でき、枝は焼肉のしたで香りをつけるのに用いられる。葉は一年中利用できる。

  • クサノオウ

    英名:greater celandine 
    学名:Chaelidonium majus 
    科名:ケシ科

    特徴:

    多年生植物。種子から栽培可能。葉の軸、茎には黄色い汁が含まれ
    強烈に辛く、有毒。

  • クミン

    英名:cumin 
    学名:Cuminum cyminum 
    科名:セリ科

    特徴:

    小型の一年生草本。茎はすらりと細く、葉はいくつにも分かれ糸状の細葉になっている。
    花は白か淡いピンク。ヒメウイキョウの種子に似る。
    クミンはいくつかの品種があり、おのおの効き目や色が異なる。
    消化器官を刺激して食欲を起こさせる。
    ほかのセリ科植物同様、腸内にガスがたまるのを防ぐ。

  • クルマバソウ

    英名:woodruff 
    学名:Galium odoratum 
    科名:アカネ科

    特徴:

    ハーブティーにしてのむと、体を生き生きと元気づける効果がある。
    葉や茎にクマリンが存在し、乾燥するにつれて甘い香りが強くなる。ポプリにも。

  • クレソン

    英名:watercress 
    学名:Nasturtium officinale 
    科名:アブラナ科

    特徴:

    温帯気候の湿地帯にはえる。
    非常に寒冷でなければ冬の間もつかえる。
    公害や汚染のある小川のものを食べてはいけない。
    羊牧場の近くのものもNG。茎に好ましくない寄生虫が潜んでいるかもしれない。
    セリ科の毒ガラシと間違えないように。
    クレソンはピリッと辛いさわやかな味がする。
    サラダの野菜、スープにするとおいしい。
    ビタミンCやミネラル、とくに鉄分を多量に含むので強壮効果、貧血、くる病、心臓虚弱、視力の衰えによい。
    葉をつぶしてどろどろにしたものを皮膚に塗布し、15分そのままにしておくとクレンジング剤として役立つ。しみをとる。

  • クローブ

    英名:clove 
    学名:教育・イベント よくある質問 図書館 お問い合わせ サイトマップ aof_shopping 手づくり石けん&コスメ 香りのレシピ メールマガジン登録 携帯サイトはこちら TOP > データベース > ハーブ(薬用植物)インフォメーション データベース Eugenia caryophyllata 
    科名:フトモモ科

    特徴:

    チョウジ貿易の中心地はザンジバルであるが、原産地はモルッカ諸島。
    チョウジの木は熱帯性気候の海外付近でしか育たない。成長すると高さ9m。
    葉は常緑で月桂樹ににている。
    蕾を収穫し、褐色になるまで日光下で乾燥させる。
    非常につよい芳香油を含むので、控えめに使用のこと。
    温かみのある芳香のため、いろいろなスパイスミックスとして不可欠。
    良質なクローブは、軸をおしたとき、油がでてくる。
    家庭で粉末にするのはむずかしいので粉末を買うと便利。
    刺激性があり、体を暖め、消化を助ける。
    殺菌作用と軽い麻酔作用をもつため、葉が痛いときに噛むと痛みが和らぐ。
    オレンジにクローブをはめこんでにおい玉を作ったり、粉末をポプリにつかったりする。
    4、5個をフライパンで空炒りするとよい香りがして部屋の薫香によい。
    英語のcloveはラテン語のclavus「釘」に由来している。

  • グッドキングヘンリー

    英名:good king henry 
    学名:Chenopodium bonus-henricus 
    科名:アカザ科

    特徴:

    多年生植物。シロザより成長がおそい。
    ほうれん草がでてくるまでは非常に栄養価の高い野菜として作られていた。

  • ケイパー

    英名:caper 
    学名:Capparis spinosa 
    科名:フウチョウソウ科

    特徴:

    小型のつる性一年植物。このハーブに含まれるカプリン酸特有の風味は
    つぼみをピクルスにしたときにしかでない。
    塩漬け、油漬けにした食品、オリーブ、肉や魚の塩漬けの香料として一味加えるのに用いられる。
    消化を助ける作用がある。ケイパー・スパイシーと混同してはいけない。
    ホルトソウ(トウダイグサ科)は有毒。

  • ゲッケイジュ

    英名:bay 
    学名:Laurus nobilis 
    科名:クスノキ科

    特徴:

    ゲッケイジュは英語ではlaurel(ローレル)ともいう。
    よく似た名のCherry laurelは庭園によく栽培されているが、有毒なので使用しない。
    葉はすきなときに収穫し、暗所で乾燥してにおいの強い油と色を保存する。
    液果は熟したときに取り入れて乾燥する。
    ゲッケイジュの葉は料理で使い方が無数にあり、ブーケガルニには不可欠。
    現在は根、茎、葉など全体に麻酔作用のあることがわかっている。
    葉には防虫効果があり、米や小麦などの容器にすうまいいれておくとよい。

  • コウリョウキョウ

    英名:China root 
    学名:Alpinia officinarum 
    科名:ショウガ科

    特徴:

    ジンジャーににていてこぶのある根茎をもつ。
    鼓腸や消化不良の治療に使える。

  • コストマリー

    英名:costmary 
    学名:Balsamita major 
    科名:キク科

    特徴:

    多年草。葉は花のつく直前、油分がもっとも濃縮された時期に取り入れて乾燥する。
    においは甘く、バルサム、レモン似。細かく刻んだ葉はサラダ類、詰め物料理に加えたり
    溶かしバターに混ぜて新ジャガやにんじんに添えたりする。
    ゛alecost”「エールの薬草」というように伝統的にはエール酒によく使われた。
    葉には収斂、止血作用と消毒作用があり、傷の塗り薬に使用された。
    葉の浸出液は1日に2回コップ1杯のむと風邪、胃弱に効く。強壮剤、月経を促すのにも用いるとよい。
    虫除けにもなるので乾燥した枝茎は戸棚にぶら下げたりたんすのなかに置いたりして
    衣類、その他の虫除けにした。
    葉の浸出液はそれ自体に甘くすばらしい香りがするので洗髪時のリンス、リネン布を洗濯するときの
    すすぎ水、風呂の湯などに用いる。乾燥した葉はポプリに使うとよい。
    すべての婦人病に安産に古代からずっと使用されていた。

  • コリアンダー

    英名:coriander 
    学名:coriander 
    科名:セリ科

    特徴:

    耐寒性のある1年草。熟した種子は甘くおいしそうな強い香りをもつ。
    新鮮な葉もタイ料理などで、用いられる。
    チャツネは多量のコリアンダーの葉を粉末にして、
    チリ・トウガラシ・ニンニク・からし油・塩を混ぜたものである。
    種子は消化を助けるのでかむとよい。
    コリアンダーの名前はもともとギリシャ語のKoriannonでカメムシを意味していた。
    葉と未熟な種子の香りをいいあらわしていた。
    (※あまりにも特徴のある味がするのでこのようにいわれているけど、なれるとこれなしではいられなくなります。)

  • ゴボウ

    英名:Burdock 
    学名:Arctium lappa 
    科名:キク科

    特徴:

    大型の二年生草本。若葉も乾燥して使える。葉の柔らかな軸は皮をむいて、煮込むかスープに食わせる。
    葉はたんぽぽの葉とともにハーブ・ビールをつくるのに用いるとよい。
    根はイヌリン、糖類、粘液、揮発性の油を含み非常にあくが強い。
    根の煮出し汁を食前コップ1杯のむと胃を落ち着かせる。洗顔用リンスとして使うと
    皮膚を生き生きときれいにする。ゆでた葉、つぶした葉はずきずき痛む箇所や打ち身のはり薬に。

  • ヒドラスチス

    英名:golden seal 
    学名:Hydrastis canadensis 
    科名:キンポウゲ科

    特徴:

    多年生の根は太く、鮮やかな黄色である。
    野生種は現在はあまりみることができない。
    根を薬として用いる。多量に服用すると有毒。

サ行

  • サウザンウッド

    英名:southernwood 
    学名:Artemisia abrotaum 
    科名:キク科

    特徴:

    ニガヨモギの一種。強力な殺菌作用のあるオイル、アブシントールを有し、
    この物質が回虫などの駆除に効く。キャベツと一緒にうえるとモンシロチョウを寄せ付けない。
    バラの近くにうえればアブラムシを、果樹の近くに植えれば害虫を防止する。

  • サフラワー

    英名:safflower 
    学名:Carthamus tinctorius 
    科名:ベニバナ科

    特徴:

    オレンジ色の小筒花が密集した花を咲かせる。
    葉はちくちくする針をもつ。この種子からとる油は、料理用に市販され、コレステロールを含有するわりあいが低い。花弁はサフランの代用になる。
    乾燥した花弁を浸出したお茶はお通じをよくし、発汗を促し、熱を下げる。
    花びらは水により黄色、アルコールにより赤の染料になる。

  • サフラン

    英名:saffron 
    学名:Crocus sativus 
    科名:アヤメ科

    特徴:

    花は青かムラサキ。利用するのは柱頭。ひとつの花から3本とれるが、
    これらは手で摘むほかなく、450gのサフラン剤を得るために
    7万本から8万本も必要。値段が高いのも無理はない。
    買うときは粉末より、糸状になった乾燥品をかうのがベター。
    良質なサフランはみずみずしい鮮やかなオレンジ色。
    ブイヤベースやパエリア、リゾットなど多くの料理に利用できる。
    サフランのハーブティーは体を暖める強壮飲料。
    発汗、月経を促す働きをもつ。

  • シナモン

    英名:cinnamon 
    学名:Cinnamomum verm 
    科名:クスノキ科

    特徴:

    光沢のある硬い葉と黄色を帯びた白い小さい花をつける。
    果実は濃いブルーの液果。
    樹皮は若枝からとる。色のもっとも薄いものが最上質。
    刺激性があり、消化を促し、殺菌効果がある。

  • シバムギ

    英名:Couch grass 
    学名:Agropyron repens 
    科名:イネ科

    特徴:

    多年生。茶剤、煮出し液は何にでも有効。膀胱炎などのときに飲んでも良い。
    根100gを1リットルの水で半分になるまで煮詰める。レモン汁で風味をつけるとよい。
    濃い茶剤は液体肥料にもなる。

  • ショウブ

    英名:Sweet flag 
    学名:Acorus calamus 
    科名:サトイモ科

    特徴:

    温帯地域の泥沢地で見られる。アヤメににたしゅっとした葉を持つ。節の多い根茎を日当たりのよい湿った沃土にうえ、2年たったら晩秋、根茎を掘って乾燥。葉は夏に乾燥させる。全体に甘い芳香。根茎をかむと胃酸過多を中和し、消化不良や胃弱を治す。粉末の根茎15gを600mlの熱湯をかけて浸出させる。

  • シロヤマモモ

    英名:bayberry 
    学名:Mycica cerifera 
    科名:ヤマモモ科

    特徴:

    常緑の大型低木。つやのある葉は芳香をもつ。根の皮は秋、葉は夏に乾燥する。
    樹皮の煮出し液はのどの痛みのうがい薬になる。
    少量の服用は強壮剤になり、下痢のときにも使われるが大量に服用すると嘔吐を引き起こす。
    ナッツ状の実はゆでると表面のワックスが分離する。
    これはかためてろうそくや石けんをつくるのに用いられる。

  • シーホリー

    英名:sea holly 
    学名:Eryngium maritimum 
    科名:セリ科

    特徴:

    鋭いとげをもった植物。見かけはアザミににている。
    葉は銀色の光沢をもち、葉脈の部分の色が薄くなっている。
    多年生。根をつかって生でジャム・ゼリーの風味付けにつかう。
    根には、鉄、硅素、そのほか貴重なミネラルが含まれているため、砂糖づけにして、咳止め、興奮剤、神経系強壮剤に使用された。

  • スイートシスリ

    英名:sweet cicely 
    学名:Myrrhis odorata 
    科名:セリ科

    特徴:

    芳香ある果実はうまく乾燥することができ、調味料になる。
    刻んでサラダにいれてもよい。葉の甘味はつよいので、ルバーブやクズベリーといった酸味の強い果実とともに似る場合、砂糖が少なくてよい。
    これは天然甘味料になる。
    根、茎、葉のすべてが健康によいと考えられ、「長年、ガスと粘液で痛めつけられて冷たくなりし胃腸」を暖め、食欲を刺激するとされた。
    種子に含まれる油は最も効き目が強力。穏下剤の作用をもつ。植物全体には強壮効果と消化を助ける働きがある。
    葉の浸出液は口当たりがよいが、1日2回、1回につき小さいコップ1杯までにすること。根は砂糖漬けか、茹でたものは伝染病の予防になり、体をあたため、くつろがせる食品となる。

  • スギナ

    英名:common horsetail 
    学名:Equisetum arvense 
    科名:トクサ科

    特徴:

    トクサの仲間は丈夫な多年生雑草で、急速にのびる根茎と浮遊性の胞子によって
    ひろがり、根絶するのは極度に難しい。
    春のはじめ、まず、繁殖用の茎(つくし)がでてきて、その頂端の胞子嚢で胞子がつくられる。
    つづいて伸びる直立した茎は長さ約30cm、緑色の茎のほうで真夏に取り入れる。
    新鮮な茎は、しぶい塩っぽい味。多量の硅素、その他のミネラル、各種のビタミンを含む。
    このため、たくさんの国ぐにで貧血症の治療薬として血を濃くするのに用いられ、また強壮剤としてよく効くとされている。
    1日に2回薬湯にしたものが煮出し液を小さなコップに1杯のむ。
    乾燥したスギナ25gを600mlの水に2時間浸し、30分煮出して濾す。
    スギナは膀胱炎などの病気によく効き、指のつめの白斑をとる。
    組織を収斂させて、止血する。濃い煮出し液は園芸用に撒布するとべと病、うどんこ病、さび病その他菌類の繁殖を阻止する。

  • セイヨウエビハラギ

    英名:melilot 
    学名:Melilotus officinalis 
    科名:マメ科

    特徴:

    真夏から鮮やかな黄色の蝶形花を咲かせる。
    取り入れて乾燥するのは花穂と葉でクマリンという物質が含まれる。
    茶剤は消化を助け、胃腸内にガスがたまるのを防ぐ。
    新鮮な葉はリウマチや傷の湿布薬にする乾燥した葉は衣服の虫除けにする。

  • セイヨウオトギリ

    英名:st john’s wort 
    学名:Hypericum perforatum 
    科名:オトギリソウ科

    特徴:

    葉に小さい油の点が多数ある。
    収斂作用があるハーブオイルと作ることができる。
    葉と花をガラスのつぼにつめ、良質の油で満たして1ヶ月間日当たりのよい窓際に放置。その後こす。
    このハーブオイルは打ち身、切り傷、捻挫の痛みを和らげる。

  • セイヨウカキドウシ

    英名:ground ivy 
    学名:Glechoma heberacea 
    科名:シソ科

    特徴:

    多年生植物。薬湯はジル・ティーとして知られ、非常に使う道の多い民間薬。強壮飲料。咳、風邪、腎臓の病気の治療に用いられ、月経痛を和らげる。
    外用薬としては、疲れ目の洗い薬にもなる。

  • セイヨウキンミズヒキ

    英名:Agrimony 
    学名:Agrimonia eupatoria 
    科名:バラ科

    特徴:

    多年生。デリケートな香りと風味。肌をすっきりさせ、血液浄化、肝臓のトラブルに有効。

  • セイヨウナツユキソウ

    英名:meadowseet 
    学名:Filipendula ulmaria 
    科名:バラ科

    特徴:

    バラ科シモツケソウ属。花の香りは、アーモンドや蜂蜜ににて甘い。
    葉の香りは、花とは異なりさっぱりした香りで乾燥するにしたがって刈りたての干草の香りになる。これはクマリンという物質のおかげ。
    クマリンは乾燥すると干草に特有の持続性のある香りになる。
    根、茎、葉など利用できる。
    花が咲き始めたら、多年生の根を含め、全体を採集して乾燥する。
    すべての部分に組織を収斂させる作用があり、葉の浸出液は下痢を治す。
    花にはアスピリン(サリチル酸)を含み、神経過敏を静め安眠を促す。
    乾燥した根50gを600mlの水で煮出してこい浸剤をつくり、収斂剤とし怪我や腫れを洗うのにつかう。
    花を軟水に数時間浸し、濾して、洗顔の際に持ちいる。

  • セイヨウノコギリソウ

    英名:Yarrow 
    学名:Achillea millefolium 
    科名:キク科

    特徴:

    多年草。育てやすい。使い方は、生で葉と花を用いる。若いうちはさわやかな味。サラダでも食べれるし湯でてもOK。怪我をしたとき用いる薬草。組織を収斂させ、傷を癒す。ビタミン、ミネラルが豊富。生の葉をたたいて切り傷にあてて包帯して使ったり、茶で傷口を洗うのもよし。濃い浸出液は肥料として使用可能。銅が不足したときに使うとよい。

  • セイヨウハルリンドウ

    英名:gentian 
    学名:Gentiana lutea 
    科名:リンドウ科

    特徴:

    この根には激しい苦味があり、食前酒、時にはハーブビールの風味付けに使用される。
    強壮効果があり、発熱やあらゆる胃腸病の治療に、また、消毒作用のある傷薬として使用。
    飲むときは一度にたくさん飲んではいけない。

  • セイヨウビャクシン

    英名:Juniper 
    学名:Juniperus communis 
    科名:ヒノキ科

    特徴:

    初夏、葉のつけねに小さなマツカサ状の花が生じる。雌雄異株で雄花は黄色い。
    雌花は青みがかった緑色で次第に青黒くなり、肉質の液果となるが熟するまでに3年を要する。
    ジュニパーベリーは十分熟してから取り入れる。乾燥は日光下で行うか、風通しのよいところで行う。
    使用の直前につぶして用いる。風味が非常につよい。
    ジュニパーベリーのオイルはジンの香り付けになっている。
    つぶした液果15gを1リットルの熱湯にいれ、浸剤とする。
    これを1日1カップのむと、鼓腸、消化不良に効く。利尿を促進する。

  • セイヨウヤマハッカ

    英名:lemon balm 
    学名:Melissa officinalis 
    科名:シソ科

    特徴:

    葉をすきなときに摘んで、生を利用する。乾燥用の葉は花が咲くときに借り入れて暗所で手早く乾燥して色を保存する。
    レモンの風味があり、さまざまな料理に使うことができる。
    ハーブティーは大変おいしい。発汗を促進し、苦痛をやわらげ、気分をやわらかくするので、風邪のときによく用いられる。
    蜜源植物として有名。Melissaは、ギリシャ語の蜂に由来。

  • セルリー

    英名:Celery 
    学名:Apium graveolens var,dulce 
    科名:セリ科

    特徴:

    葉は黄緑色で羽根状。表面は滑らか。肉質な茎は鮮やかな緑色。
    セルリーは一年生草本。花は二年目で現れ、そのあと褐色の種子ができる。
    独特な新鮮な風味とぱりぱりとした食感がある。ビタミン豊富で血圧を下げ、リウマチの薬としても使用されていた。

タ行

  • タラゴン

    英名:tarragon 
    学名:Artemisia dracunculus 
    科名:キク科

    特徴:

    あたたかみのある微妙な風味でかむと鋭い苦味がある。
    料理用のハーブとしてとても役に立つ。使うときは一度に二、三枚しかつかってはならない。
    葉についている油は非常に香りがつよくほかに影響しすぎるため。

  • ターメリック

    英名:turmeric 
    学名:Curcuma domestica 
    科名:ショウガ科

    特徴:

    ターメリックはショウガの近縁種でごつごつした根茎をもち、
    この皮をむくと、中は鮮やかなオレンジ色をしている。
    葉は大きく幅広く表面は滑らかで光沢がある。
    粉末は特有の香りがあり、食品を黄金色に染める。
    辛子やピクルスの着色にも使われる。

  • チコリ

    英名:Chicory 
    学名:Cichorium intybus 
    科名:キク科

    特徴:

    大型の多年生植物。葉はタンポポににている。
    チコリは体を丈夫にし、消化を促すハーブ。葉からのお茶をコップ1杯飲むようにすると
    皮膚をきれいにし、血液を浄化する。
    根を乾燥させて粉末にするとコーヒーの代用にもなる。

  • チャービル

    英名:Chervil 
    学名:Anthriscuc cerefolium 
    科名:セリ科

    特徴:

    フランスでは料理用ハーブとしてかかせない。葉はレース状に細かく分かれ、鮮やかな淡緑色。成熟するにつれ、ピンク~赤になる。風味はさわやかでやや甘くアニシードににている。少量で他のハーブの風味を強める。
    デリケートな味の白身魚、卵、クリームチーズ、ソース、スープ、生野菜サラダなどに。
    火を通すときはぐつぐつにないで、さいごにパラっと振りかけるように。
    血を清める働きがある。消化薬。風邪、発熱のとき、発汗を促進する。血圧を下げる。
    新鮮なチャービルのしぼり汁は肌をすっきりと清潔にする。

  • ディル

    英名:Dill 
    学名:Anethum graveolens 
    科名:セリ科

    特徴:

    耐寒性のある1年生植物。ディルとフェンネルの間には雑種ができやすいので近くに植えてはいけない。
    ピクルスの風味付けには花と未熟な種子の両方をつけている花穂利用する。
    ディルの種子はヒメウイキョウの種子の風味に似たところが有る。
    これは双方の精油がよく似ているから。
    古代ノルウェー語では、dillはdillaであり、「なだめて寝かしつける」「穏やかにする」を意味した。
    これは、葉の油、とくに種子から搾った油がゆるい鎮静効果をもつことから由来している。
    消化を促進し鼓腸を直す働きがある。
    ミネラル、カリウム、硫黄、ナトリウムに富む。キャベツと相性がよいのでいっしょに栽培することもある。
    にんじんは生長を妨げられる。

  • トウガラシ

    英名:chile pepper 
    学名:Capsicum frutescens 
    科名:ナス科

    特徴:

    ピーマンにくらべ、葉は小さく果実はほそい。
    品種がことなるとその効果も異なる。
    カイエンペッパーは乾燥したチレ・トウガラシをひいて作ったもの。
    タバスコの主成分。刺激作用がある。消化促進し、強壮、消毒作用がある。
    これをさわったあと、目をこすると目を刺激するので注意。
    厚手のフライパンでこがせば部屋を薫蒸できる。

  • トウシキミ

    英名:star anise 
    学名:Illicium verum 
    科名:モクレン科

    特徴:

    ハッカクともいう。葉は大きく光沢があり、モクレンの葉ににる。
    花は小さくて黄色い。果実は大形の袋果で熱すと美しい星型になり、各袋果につやのある硬い種子が入る。
    取り入れは熟す直前に行い、日光下で乾燥する。
    星型の果実、ハッカクには強い芳香のある油がとれる。
    アニシードの油と同じものであるが、比べると苦味がつよい。ハッカクは中華料理特有のスパイス。
    ※シキミとは別植物です。シキミは猛毒です。

ナ行

  • にんにく

    英名:Garlic 
    学名:Allium sativum 
    科名:ユリ科

    特徴:

    強力な殺菌・防腐作用がある。庭園にうえるとその根からでる
    排泄物・分泌物のためほかの植物に有効な効果を促進する。
    感染症などから体をまもる。

  • ナツメグ・メイス

    英名:nutmeg and mace 
    学名:Myristica fragrans 
    科名:ニクズク科

    特徴:

    モルッカ諸島の原産。雄と雌の木があるが、
    プランテーションには雄は数本しか植えない。
    樹皮はなめらかで灰色、葉は長く色濃く、花は淡黄色で小さい。
    果実は大きく汁気が多く、黄色い皮をもつ。
    その内側がごつごつした種子、ナツメグで鮮やかに赤い肉質。仮種皮のメイスに保護されているのである。
    ナツメグとメイスは別々に乾燥する。
    乾燥したメイスはオレンジ色でつぶして売られる。
    これをブレードという。
    ナツメグはカットすると風味が落ちるので
    丸ごとかって必要に応じてすりおろすのがベター。
    ナツメグもメイスも同じ香りがする。
    メイスのほうがつんとして、ナツメグは甘い感じがする。
    ナツメグには消化を助ける働きがあり、鼓腸、下痢、むかつきをおさえるのに役立つ。多量に用いると昏睡におちいって危険だが、少量は効き目の穏やかな鎮静剤として作用する。

  • ニオイアヤメ

    英名:Orris 
    学名:Iris florentina 
    科名:アヤメ科

    特徴:

    下痢をおこすので、根茎を服用してはいけない。主たる用途は香水や香料の製造。根茎の油はスミレのにおいの代わりによく用いられる。粉末は洗濯のすすぎにしたり、リネンの香りづけにする。

  • ニガハッカ

    英名:horehound 
    学名:Marrubium vulgare 
    科名:シソ科

    特徴:

    多年草。すごく苦い。薬剤にして小さなコップ1杯1日3回のむと風邪、咳によい。

  • ニガヨモギ

    英名:wormwood 
    学名:Artemisia absinthium 
    科名:キク科

    特徴:

    ニガヨモギ有毒物質をだすので、毒性に影響されやすいハーブと一緒にうえてはいけない。
    料理には危険で利用できないが、アブサン酒の風味付けに使われていることで名高い。
    昔は虫下しなどで使われたが、こい浸出液は痙攣をおこすので、たくさん飲んではいけない。

  • ネギ

    英名:Onion 
    学名:Allium species 
    科名:ユリ科

    特徴:

    殺菌作用があり、刺激物であり、生でたべると体を浄化する。生汁は虫さされや犬にかまれたあとに塗ると良い。
    水虫にも効く。

ハ行

  • ハゴロモグサ

    英名:Lady’s mantle 
    学名:Alchemilla vulgaris 
    科名:バラ科

    特徴:

    多年生。根に組織を収斂させるアストリンゼン作用、止血作用がある。
    月経血の多いときに用いられる。汁はあぶらぎった肌に使うとスキンとニックになる。

  • ハッカ

    英名:pepper mint 
    学名:Mentha species 
    科名:シソ科

    特徴:

    野生種、栽培種を含めたくさんの種類があり、そのうえたくさんの雑種がある。
    多年生植物。茎は四角、葉は対生、花は真夏。
    消化剤、消毒剤として、また食欲を刺激し、体を元気にする。
    ハッカ油はメントールを含み、殺菌作用、麻痺作用がある。
    葉をかむと、歯痛を抑える。
    ハッカ茶は消化不良や下痢、風邪やインフルエンザの治療に。
    夜はのんではいけない。(不眠を誘発することがある)
    ペニーロイヤルミントはのみ、その他の虫よけに。
    新鮮は葉は皮膚に虫除けに使用。
    防虫剤にもなる。浸出液は、しわがれ声、消化不良にきく。

  • バジル

    英名:basil 
    学名:Ociumu basilicum 
    科名:シソ科

    特徴:

    バジルはインドでは多年生植物だが冷涼な気温下では一年生植物として扱われる。温室内ではトマトの間におく。たっぷりの水が必要。
    葉は乾燥すると特有のピリッとした味をうしなう。
    取り入れはつぼみが形成され始めたころ。
    2番目に対生している葉のところで切る。
    乾燥は茎を束ねるか格子の上において風通しのよい日陰で行う。
    バジルにはたくさんの品種がある。
    それぞれ香りも違う。
    インドでは葉は瀬戸物のつぼに積み重ねて塩をし必要に応じて洗い流して使用。イタリアではバジルは油の中に丸ごとつけて保存する。
    強い強壮作用と殺菌作用がある。刺激剤消化剤としての働き胃の不調を正しむかつきを抑えるのに効く。
    油はこめかみにぬると頭痛を治すといわれ乾燥した葉は頭をすっきりさせるかぎ薬として使用されていた。

  • パースリ

    英名:parsley 
    学名:Aphanes arvensis 
    科名:バラ科

    特徴:

    一年生植物。綿毛のある小さい葉をつける。
    サラダのハーブとして食べられる。口に含むとさわやかになりおいしい。
    浸出液は1日3回ワイングラスに1杯欠かさず飲むと膀胱や腎臓の病気に効き、尿の出をよくする。

  • ヒソップ

    英名:Hyssop 
    学名:Hyssopus officinalis 
    科名:シソ科

    特徴:

    真夏、花が咲く直前に葉と花穂を取り入れて乾燥。
    芳香があり、やや苦味のある風味をもつため、脂肪や油の多い肉、魚によくあい、その消化を助ける。
    咳、喘息、炎症を伴う風邪に効く。また胃弱を治し、消化を助ける。
    新鮮なヒソップ、またはドライからハーブティーを作り、一日数回温めて飲む。
    あるいはうがい薬として使用。
    ヒソップをいれた風呂やハーブティーはリウマチに効く。
    ヒソップ油には殺菌、消毒作用がある。

  • ヒマワリ

    英名:sunflower 
    学名:Helianthus annuus 
    科名:キク科

    特徴:

    ヒマワリはその巨大な花でよく知られている。
    種子から抽出した油は、におい、味はあまりないが、ビタミン、ミネラルとくに鉄分が豊富でコレステロール含有率が低い。
    種子の中身はナッツの味がしておいしい。
    25%はたんぱく質。
    生のままサラダにいれてドレッシングであえるか、中火のオーブンでこんがりやいてたべるとよい。
    ヒマワリは土壌から多量のカリウムを吸収するので、種子を取り入れたあと、乾かした茎を燃やし、その灰を肥料として還元する。

  • ヒメウイキョウ

    英名:caraway 
    学名:Carum carvi 
    科名:セリ科

    特徴:

    葉は長く、鮮やかなグリーンで、細く分かれていて羽根状をなし、にんじんの葉ににている。
    花はしろかピンク。種子はほとんど熟したときに、頭花ごとカットし、布の上にぶら下げ、
    落ちてくるのを拾う。
    種子の芳香は、さまざまな料理の香りづけに用いられる。
    茎や葉にも温かみある香りがあるが、種子よりはずっとマイルド。
    種子にはたんぱく質が含まれていて、消化を助ける。
    食前に食べれば、食欲を刺激して消化を助ける。種子や新鮮な葉はかむと呼気を甘くし、
    にんにくの強烈なにおいを消す。
    種子を鶏のえさにまぜれば、鶏が迷子になるのをふせぐという伝説があるらしい。

  • ヒメコウジ

    英名:wintergreen 
    学名:Gaultheria procumbens 
    科名:ツツジ科

    特徴:

    ヒースの仲間。多年生常緑樹。液質の果実には苦味があり、菓子類の味付けに使用。
    芳香のある葉は組織を収斂させ、刺激する働きがある。
    暖めてどろどろにしたものは、湿布としてリウマチの薬になる。
    薬剤はのどが痛むときにうがい薬となる。
    葉を蒸留してえられるウインターグリーン(冬緑油)はリウマチや筋肉痛の塗り薬としてよく用いられたものだが、現在はサリチル酸メチルをつかうのが普通。

  • ピーマン

    英名:sweet pepper 
    学名:Capsicum annuum 
    科名:ナス科

    特徴:

    ピーマンには大量のVCが含まれる。生でたべたり、焼いたり、煮たりする。
    種は辛いので捨てる。ピーマンの果肉を粉にしたのがパプリカペッパーで
    甘いもの~辛いものまでさまざま。

  • フェンネル

    英名:fennel 
    学名:Foeniculum vulgare 
    科名:セリ科

    特徴:

    多年生植物。花は真夏に咲く。
    いくつかの変種がある。葉のつけねが肉質に肥大する一年生のイタリア・フェンネル(F.vulgare azoricum)など。
    コリアンダー、トマト、マメ科の植物の生長を阻害するといわれている。
    葉と茎は夏の間ずっと摘みたてを利用できる。
    種子は色づくと穂のまま取り入れて風通しのよいところにぶら下げて乾燥し、下に布をしいて熟した種子をうけとめる。
    フェンネルシードは体を暖め食欲を刺激する働きがある。
    新鮮な葉は刻んで使う。ヨーグルトにまぜてもよい。
    葉とむいた茎はさわやかな味のサラダになり、種子はパンやケーキをやくとおいしそうな風味がつく。
    種子には濃厚な油が含まれていて、ほかのセリ科のハーブと同様、体を刺激し、消化を助ける。
    疲れ目や目の炎症にはひとつかみの葉を水にいれて、15分くらい煮出し、冷えてから目を湿布する。
    母乳の出をよくするともいわれている。
    毒蛇により咬傷、その他の毒物の解毒剤になるとみなしていた。
    力、勇気を鼓舞し、若さを持続させるという説もある。

  • ヘンナ

    英名:henna 
    学名:Lawsonia inermis 
    科名:ミソバギ科

    特徴:

    多年生の低木。生長すると高さ3m。乾燥した葉の粉末は組織を収斂させ、熱をとる作用がある。水で練り合わせ、糊状の湿布約とし、頭痛や発熱のとき、こめかみに貼る。
    また、虫さされなど熱のある貼れやいたむ箇所に貼る。
    ヘンナの用法で一番よく知らせているのは、毛染め用のヘンナ染料である。
    必要に応じてカモミールなどをまぜながら色を調整する。
    染めたあとはヘンナ染料の収斂作用を抑えるため、オイルを髪につける。

  • ホソバタイセイ

    英名:Woad 
    学名:Isatis tinctoria 
    科名:アブラナ科

    特徴:

    二年生植物。染料用の葉は一年目の真夏に摘む。葉には収斂・止血作用があり、怪我をいやすハーブとして使用された。

  • ホップ

    英名:hop 
    学名:Humulus lupulus 
    科名:クワ科

    特徴:

    多年生のつる性植物。
    雌雄異株。雌花は多数密生した丸い頭花でその後、苞が発達してマツカサ状のコーンとなる。
    この薄い鱗片状の苞に貴重な成分が含まれる。
    つぼみ、若葉は湯がいて苦味をとると食べることができる。
    やわらかく若い側芽はアスパラガス同様にゆでるか蒸すかしてたべる。
    苞はタンニンを含む。苞の基部の表面には、黄色い粉のような油腺が付着し、ルプリンという苦味物質が含まれる。
    乾燥したコーンは丸ごとビールの風味付けに用いられるが保存料としての効果もある。コーンはパンを発酵することにも使える。
    ホップのハーブティーは健康によい、用途の広い強壮剤で、ゆるやかな鎮静効果をもち消化をたすけ、食欲を刺激する。

  • ホースラディッシュ

    英名:Horseradish 
    学名:Armoracia rusticana 
    科名:アブラナ科

    特徴:

    多年生植物。根にはからし菜の種子と同じ類の油が含まれ、強烈に辛く、
    とくに皮の外側に近い部分はひりひりして苦痛すらある。
    この風味は火を通すと失われる。
    新鮮な根をすりおりし、間接痛やしもやけに貼るか、新鮮な根をミルクで浸出させスキントニックとして使用。

  • ボウシュウボク

    英名:lemon verbena 
    学名:Lippia triphylla 
    科名:クマツヅラ科

    特徴:

    優美な落葉性の低木。葉にはレモンの香りがあり、好きなときにつんでよいが、
    取り入れに最上なのは、花が咲きかけの時期。
    葉からつくるハーブティーはさわやかでおいしい。
    鎮静作用があり、気管支炎や花の充血をやわらげ、胃を落ち着かせる。

  • ボリジ

    英名:borage 
    学名:Borago officinalis 
    科名:ムラサキ科

    特徴:

    特徴長さ1mくらいにまで成長する。茎は丈夫でとげがあり、幅広い葉はねじれ、
    硬い毛でおおわれている。花は星型。真夏から咲き始める。色ははじめピンクであるが、
    そのあと鮮やかなブルーになる。みつばちをよく引き寄せる。
    葉と花は乾燥するとすぐ風味と滋養分を失うので、生で使用する。花を砂糖漬けにして保存できる。
    若葉はざらざらになる前につんでサラダに。
    花は、砂糖漬けにしたものをプリンやケーキのデコレーションにするとよい。
    昔からボリジは勇気、元気に関係するハーブといわれている。
    葉と花は塩分に富、すぐれた強壮薬となる。血液を浄化する。
    発熱時に口に含むと体の熱を下げる。

  • ボーンセット

    英名:boneset 
    学名:Eupatorium perfoliatum 
    科名:キク科

    特徴:

    ヒヨドリバナ属の植物。多年生の雑草。茎は毛に覆われてざらざら。
    集めて乾燥するのは、葉と開花しはじめた花穂。
    濃い油と苦味物質が含まれる。乾燥したものからつくったハーブティーは少量を服用すると消化不良に効き、発汗を促す。

マ行

  • スイートマージョラム

    英名:Sweet marjoram 
    学名:Origanum majorana 
    科名:シソ科

    特徴:

    マージョラムにはさまざまな種類がある。
    すべて温かみのある強い芳香性の油を有し古代から香りのよいハーブとして利用されている。乾燥は容易で風味は長持ちする。
    殺菌作用のある油はゆるやかな強壮効果があり消化を助ける。
    月経を促す働きがあり痛みを和らげ神経を鎮める。
    その浸出液は胃の不調を鎮めつわりの吐き気をおさえる。
    茎の先端は油につけリウマチ関節痛頭痛に塗布する。
    新鮮な葉はつぶして温湿布にする。
    油または乾燥した葉を口に含むと歯痛をやわらげる。
    乾燥したマージョラムをつめた枕は不眠症によい。
    オレガノはギリシャ語の「山の喜び」を意味する。
    オレガノ(ハナハッカ)は上記の種より大型ですらっと高く乾燥した土手や岩山の斜面の草の間を地下茎をだして広がる。
    花はマージョラムににている。

  • ミツガシワ

    英名:bogbean 
    学名:Menyanthes trifoliata 
    科名:リンドウ科

    特徴:

    茎は水中を匍匐する根茎からたちあがる。
    浸出液は食欲を促し、皮膚と血液の浄化をする。
    打ちつぶした葉は腫れ物などの炎症によい。

  • メマツヨイグサ

    英名:evening primrose 
    学名:Oenothera biennis 
    科名:アカバナ科

    特徴:

    原産地は北アメリカ。二年生植物。
    根は茹でると甘い。葉と茎は組織を収斂させる
    アストリンゼン効果があり多量の粘液を含む。
    その浸出液は咳や喘息を抑えるのに服用する。
    効き目の穏やかな鎮静剤。

ヤ行

  • ヤエムグラ

    英名:goosegrass 
    学名:Galium aparine 
    科名:アカネ科

    特徴:

    ヤエムグラの仲間のうちで最もよくみかけられる種。
    一年生草本。葉は小さな刺毛で覆われ、通りすがりの人の衣服につく。
    果実もトゲトゲがあるので、衣服や動物の毛について運ばれる。
    花が咲き始めたころ、全体を取り入れて乾燥する。
    新鮮な葉と先っぽのやわらかい部分はホウレンソウと同じようにゆでると健康によく、栄養価の高い野菜となる。
    体を強壮にするハーブ。硅素、その他のミネラルを豊富に含む。
    乾燥した種子は炒って粉にするとコーヒーのかわりになる。
    血液を濃くし、歯や骨を丈夫にし、顔色をよくする。
    血液中の糖分が増加するので、糖尿病の人はとってはいけない。
    鎮静作用はハーブティーにしてのむと不眠症の治療に適している。
    外用としては日焼けしてただれた皮膚につかうと痛みを和らげる。
    髪のリンスにつかうとフケ症の治療になる。

  • ユーカリ

    英名:Eucalyptus 
    学名:Eucalyptus globulus 
    科名:フトモモ科

    特徴:

    オーストラリア産のユーカリは今は全世界で栽培されている。
    硬い葉には半透明の油点があり、強いにおいのする油を含む。
    木質のつぼみはふたがあり、おしべは束になってこれを押しのけ、姿をあらわす。
    樹皮ははがれやすく、はがれると特有のまだら模様がでる。
    ユーカリ油は防腐剤、殺菌剤として強力な効果を示す。
    胸部に塗布すると、気管支炎や咳など胸部の病気に効き、風邪、喘息をらくにする。のどが痛むときに、温湯に数滴たらして、うがい薬にしてもよい。鼻と気管をすっきりさせるには、蒸気吸入するとよい。

  • ヨモギ

    英名:mugwort 
    学名:Artemisia vulgaris 
    科名:キク科

    特徴:

    葉はホップの導入以前以前にエール酒の風味付けと保存に利用された。
    葉はニガヨモギほど苦くなく脂っこい肉のつけあわせに用いられる。
    葉や、根の薄い浸出液をのむと消毒剤として役立つ。
    濃い浸出液はお風呂にいれると気分をさわやかにする。

ラ行

  • ラビッジ

    英名:lovage 
    学名:Levisticum officinale 
    科名:セリ科

    特徴:

    丈夫で耐寒性のある多年草。種子、葉、葉軸には、土臭い、セロリの強い風味がある。消化を助け、鼓腸を治す働きがある。
    防臭、防腐作用がある。体を暖め、鎮静させ、浄化する効果をもつ。
    乾燥した葉の浸出液はのどの痛みや風邪のときにのむ。
    口ゆすぎやうがいに使うと消毒になる。
    濃い浸出液は風呂にいれるとさっぱりして香りがよい。
    魚との相性がよいので魚料理に使うとよい。

  • ラベンダー

    英名:lavender 
    学名:Lavender species 
    科名:シソ科

    特徴:

    ラベンダーは今は料理用ハーブとしてはあまり考えられていないが、シチューの風味付けにつかえる。
    精油は強い防腐効果があり、かつては手足の麻酔の塗り薬であった。
    薄めた油は怪我の消毒や虫さされにつける。
    頭痛、神経の鎮静や消化不良には角砂糖にラベンダー油を数滴たらして飲む。あるいは非常にうすい浸出液をのむ。
    ラベンダーには殺菌作用、防虫作用ともに芳香があるので、病室の薫香剤として用いられ、リネン布の間にいれて害虫の虫除けにした。
    洗濯水に芳香をつける用法はギリシャ・ローマ時代にはlavenderという英名はラテン語のlavare「洗う」に由来する。
    花はポプリや香水の材料として使用される。

  • レッドベルガモット

    英名:red bergamot 
    学名:Monarda didyma 
    科名:シソ科

    特徴:

    新鮮な葉をサラダや詰め物に加えたり暑いときの飲料に加えるとよい。
    芳香があり、さっぱりした風味がする。
    乾燥した葉の浸出液は香りがよい。
    蜜源植物。

ワ行

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